裕福な家庭で育った新次は、妻との間に一人娘も生まれ、誰もが望むような人生を送っていたが、病気にむしばまれ療養している。手術を前にした新次は、臨床心理士のまほろから「普段、ためこんでいたことを話すと、手術に良い結果をもたらす」と言われ、過去の記憶を辿る。記憶がよみがえったことで、さらに不安がぬぐえなくなった新次は、まほろに「それ」という存在に会わせてほしいと懇願する。「それ」とは、病気の人間に提供される、全く同じ見た目の“もう一人の自分(それ)”であった。『徒花』とは、「無駄な花」を意味します。つい成功とか幸せを追い求める私たちに、「生きているだけで価値がある」と思わせてくれます。
監督・脚本 | 甲斐さやか |
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出演 | 井浦新、水原希子、三浦透子、板谷由夏、斉藤由貴、永瀬正敏 ほか |
上映時間 | 94分 |
公開 | 10月18日~ |
劇場 | シネ・リーブル神戸 ほか |