今月末で現在勤めている会社を退職する予定ですが、退職した後、新たに加入する健康保険にはどのような選択肢がありますでしょうか?
(東灘区 Yさん 32歳)
退職後の健康保険には、大きく3つの選択肢があります!
退職後の健康保険ですが、大きく分けて以下の3つの選択肢があります。
1.国民健康保険に加入する
2.健康保険の任意継続をする
3.家族の健康保険に加入する
(被扶養者となる)
一つ目の国民健康保険は、市区町村が保険者となり、他の医療保険制度に加入しない人が加入する制度です。保険料は、加入する世帯の人数や前年の所得などによって決まります。退職する方の居住地の市区町村によって、保険料の算定方法が異なります。
二つ目の健康保険の任意継続は、在職中に加入していた健康保険に、任意継続被保険者として引き続き加入する制度です。任意継続した場合に負担する健康保険料は、在職時に負担していた健康保険料の2倍の額になります。ただし、上限額が設けられており、退職時の標準報酬月額が30万円を超えていた場合は、30万円の標準報酬月額により算出した保険料になります。
三つ目の家族の健康保険に加入するというのは、家族が勤務先で社会保険に加入しており、その家族の被扶養者としての認定要件を満たしたときに加入できる制度です。被扶養者のため、家族が負担する健康保険料は増えず、また、退職者本人の保険料負担もありません。(山田)
山田 真樹
社会保険労務士・行政書士
龍谷大学理工学部機械システム工学科卒
2005年 社会保険労務士登録
2006年 マサキコンサルティングオフィス設立。中小・零細企業から一部上場企業まで、これまで100社以上の企業に対し、労務管理に関するアドバイスを行う。
2016年 社会保険労務士法人SignPostを設立し、代表社員へ就任。
fd読者の方はメール相談無料(初回)! 社会保険労務士法人Sign Post 『fd』係
TEL.078-391-1173(代表) E-mail:info@sr-signpost.jp
※ご相談の多い案件をこのコーナーで取り上げていきます。