もともと忙しい部署でしたが、休職した社員の業務まで次々に上司から回ってきます。残業だけでは足らず最近は休日出勤もしていますが、業務は増えるばかり。『これってハラスメントでは?』と感じますが、誰にも相談することができずに仕事を続けています。
(西区 Dさん 30歳)
安心して話せる場所をみつけましょう!
パワーハラスメントの6類型の一つに『過大な要求』があります。行為が業務の適正な範囲を超えるかどうかは業種や企業文化に左右される為、判断は難しいですが、精神的な攻撃が伴うことも多いでしょう。現在は改正労働施策総合推進法により全企業に『ハラスメント相談窓口』の設置が義務付けられており、まずは社内の窓口に相談することが考えられます。もちろん守秘義務は守られますし、その後の対応をより具体的に幅広く考えていくことができるメリットは大きいと思います。ただ、そうは言っても社内の問題で辛いと感じている状況においては様々な不安が生じてしまうこともあるでしょう。そのような場合でも決して一人で抱えず、まずは安心して話せる場をみつけましょう。公的機関が設置している無料の電話相談や個別面接相談、費用はかかりますがカウンセリングルームで相談することもできます。一歩を踏み出すのは勇気がいりますが、少しでもその一歩が踏み出しやすい場所はどこなのか考えてみませんか。(藤森)
藤森 圭子
社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタント公認心理師・臨床心理士
神戸大学教育学部卒
2006年 社会保険労務士登録
2008年 アーク総合法務事務所に参画。アパレル会社人事部での実務経験を活かし、労働社会保険諸法令に基づく手続き業務から労務相談まで幅広く精通している。
2016年 社会保険労務士法人Sign Postに参画。
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