人間の根源的な感情である「愛」は、古代以来、西洋美術の根幹をなすテーマの一つであったといえる。ギリシア・ローマ神話を題材とする神話画、現実の人間の日常生活を描く風俗画には、特別な誰かに恋焦がれる神々・人々の情熱や欲望、官能的な悦び、あるいは苦悩や悲しみが、様々なかたちで描かれている。一方、宗教画においては、神が人間に注ぐ無償の愛、そして人間が神に寄せる愛が、聖家族、キリストの磔刑、聖人の殉教といった主題を介して、信者たちに示されている。ルーヴル美術館の膨大なコレクションから精選された、ヴァトー、ブーシェ、フラゴナール、ジェラール、シェフェールなど73点の絵画を通して、西洋社会における愛の概念がどう表現されてきたのかがひもとかれる。16世紀から19世紀半ばまで、西洋各国の主要画家の名画によって「愛」の表現をたどる、これまでにない趣向の展覧会。
開催期間 | 6月27日(火)~9月24日(日) |
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開催時間 | 10:00~18:00(入場は閉場の60分前まで) |
休館日 | 月曜休館(7月17日、9月18日を除く) |
料金 | 一般2100円、高大生1500円、小・中学生1000円 |
開催場所 | 京都市京セラ美術館 |
所在地 | 京都市左京区岡崎円勝寺町124 |
問い合わせ | 展覧会問い合わせ 075-771-4334 チケット問い合わせ キョードーインフォメーション 0570-200-888 |