



〜未来の海を守るために〜
今、できることから始めよう!
兵庫県赤穂市から世界80ヶ国以上へ、1世紀を越えて漁網(ぎょもう)を届けるトップメーカー・桃井製網。その桃井製網が立ち上げた『MOMOI EcoLoop Project』は、単なるエコ活動ではなく、企業としての「大きな覚悟」を持ったプロジェクトです。
いま、中東をはじめ世界情勢が不安定な中、漁網の原料である石油は「価格の高騰」や「手に入りにくくなるリスク」を抱えています。かつて世界に先駆けてナイロン漁網を広めた桃井製網だからこそ、これからの「石油に頼りすぎない」網づくりの仕組みを作り、皆さまの食卓へ魚を届ける流れを守らなければなりません。
本連載では、使い終わった古い網を新品のナイロンに生まれ変わらせるリサイクル技術だけでなく、未来の豊かな海を守るために、桃井製網が取り組む壮大なストーリーをお届けします。

エコループプロジェクトって?
「できることから始める」
『MOMOI EcoLoop Project』が目指す
持続可能な漁業の未来
今、「エコだ」「脱炭素だ」「CO₂削減だ」と世界中で何かと話題になっていますが、現実はそんな単純な話ではありません。例えば電気自動車(EV)の普及一つをとっても、発電時のCO₂排出、またバッテリー材料となるリチウム資源の生産地・南米のウユニ湖が、採掘により大規模な干ばつの危機に直面しているなど、「EVだから環境に優しい」と単純に言い切れない側面があるのです。
私たちは今、何が本当に持続可能な社会につながるのかを冷静に考える時代を迎えています。
● 時代の寵児が諸悪の根源に!?
漁業の世界でも同じです。ナイロン漁網は約60年前に本格的に普及し、当時は『漁業革命』ともてはやされ、漁業の効率化と発展を支えてきました。ところが近年では、海洋ごみ問題などからナイロン製品そのものが環境負荷の諸悪の根源のように語られてしまうこともあります。でも、本当に問題なのはナイロン素材なのでしょうか? そうではなく、それをどのように使い、管理するかではないでしょうか。
桃井製網の『MOMOI EcoLoop Project』は、ナイロン漁網を否定するのではなく、いかに長く大切に使えるか、合わせて製造工程でいかに環境負荷を低減できるかを模索し続けるプロジェクトです。

● リサイクルするとコストが上がる!!
まず製造業者として、使用済みのナイロン漁網を再資源化する「ケミカルリサイクルナイロン」で新しい漁網を製造することに取り組みました。同時に製造工程におけるCO₂削減と資源循環の実現を目指します。
しかし、ここで 大きな壁にぶち当たりました!
リサイクルにはコストが伴い、実質的にコストアップしてしまうのです。
そこで! 持続可能な社会を実現するためには、製造する桃井製網だけでなく、漁業者や消費者、さらには流通や飲食業界まで含めた、みんなの共通の意識が不可欠だと考えました。

● 人の想いが繋がる『ループ』を作っていく!
『MOMOI EcoLoop Project』は、単に「使用済み漁網を再び漁網へと再生する」という資源循環だけを目指すものではありません。環境に配慮した漁網を使用し、責任ある漁業を実践する漁業者が正しく評価され、その価値をちゃんと理解した消費者やレストランが支えることで、初めて持続可能な仕組みが成り立つ、これを実現しなくては、と考えたのです。
製造者、漁業者、流通事業者、飲食店、そして消費者まで、それぞれが環境への意識を共有し、その想いが輪となってつながることで、初めて持続可能な社会の実現につながります。その一歩として取り組むのが『MOMOI EcoLoop Project』なのです。

「できることから始める」
桃井製網は、漁網のリサイクルだけでなく、人と人との想いの輪も循環させながら、より良い未来につながるSDGs社会の実現を目指していきます。















