Q 最近頬のしみが気になり、肝斑かと思い美容皮膚科を受診しましたが老人性のしみと言われレーザー治療を受けました。老人性と言われショックですが、20代でも肌の老化が始まっているのでしょうか?冷え性でくまもあるので、皮膚の若返りの光治療などをさらに勧められましたが、美容治療はもう少し年齢を重ねてからにしたいと思いますが、やはり今からやっておいた方が良いのでしょうか?(23歳 女性)
A 2〜30年前までは老人性のしみは30歳を過ぎなければ出ませんでしたが、近年は10代後半でも老人性のしみを作って受診される方がおられます。白髪や薄毛などの発生が以前より低年齢化しているのと同様です。それら老化の兆候が低年齢化しているのには様々な要因が考えられますが、環境破壊による大気汚染、農薬・食品添加物、電磁波などの影響などでエネルギー代謝が落ち、皮膚の新陳代謝も遅れしみの発生に繋がっていることなども推測されます。皮膚だけを見て光治療を受けるというよりは、ストレッチや適度な運動をして体の柔軟性を上げ血流を良くすることが重要です。スマホの過度の使用による姿勢の悪化(呼吸が浅くなります)、食生活、生活習慣を見直す、食事は良く噛んで消化を促す、便秘を改善する、お風呂の中でマッサージをする、紫外線の強くない早朝にお日様に浴びるなど、身体の中の代謝を上げることによってしみのできにくい身体づくりを目指すことから始めてみてください。(山本可菜子院長)

山本可菜子皮フ科クリニック院長
山本可菜子(やまもとかなこ)
日本皮膚科学会正会員
日本レーザー医学会正会員認定医(Ⅰ種)
米国レーザー医学会正会員
(American Society for Laser Medicine and Surgery Inc.)
日本美容皮膚科学会正会員
日本抗加齢医学会会員
平成3年 兵庫医科大学卒業
平成3年〜 兵庫医科大学病院皮膚科・大阪済世会日生病院などに勤務し、先天性・後天性あざやしみなどのレーザー治療及び、美容皮膚科治療に携わる