カレーの効能

①栄養バランスが非常に良い
②スパイスの香りがアロマと同様にストレスを軽減
③同じカロリーの食品より食後のエネルギー消費が早い。ダイエット効果も
④薬膳でいう温熱効果がある。身体を温める
⑤脳の細胞活性化／食後脳内血流量が増加し持続する

オーソドックスな料理ほど昔ながらのレシピを当たり前のように使ってますよね。デビルズ・キッチンでは、料理の当たり前や常識をくつがえし、まるでアクマのように簡単なレシピや調理法を伝授します。

今回は編集部からカレー特集にちなんだ内容をとの依頼がありましたので、美味しいカレーの作り方を…と言いたいところですが、ｉｔｓｕ葉でもカレーを販売しており、ｉｔｓｕ葉カレーのレシピはさすがにここではお教えできない企業秘密（日本中どこを探してもこの作り方をしているところはないと自負しております！）ですので、ご家庭で市販のルーを使って簡単に、より美味しく作れる方法をお教えします。

よく２日目のカレーは美味しい、といいます。理由はそれだけではないですが、一つにはタマネギやジャガイモの旨味・甘味が出てくるからです。ならば最初から２日目のカレーを作れば良いだけの話。以前、ビシソワーズを作った時のベース（タマネギとジャガイモをソテーしてドロドロになるまで煮込んだもの）がかなり余ったので、牛肉のクズをソテーして加え、賄い用に買っておいた市販のルーを入れただけでめちゃくちゃ美味しいカレーができました。肉類や野菜類を煮崩れるまで煮込むと、見栄えは別として間違いなく美味しいソースに仕上がります。

ご家庭のカレーでは大きなゴロゴロしたジャガイモやニンジンが入っていますが、小さく切った方がソースと馴染んで美味しくなります。具材が大粒だとそのものの味しかせず、特にニンジンなどは小さなお子様にはキビシイでしょう。

カレーを作るときはできるだけ多めに作ること。カレーのウェルシュ菌が引き起こす食中毒が話題になることがありますが、あれは調理師の衛生管理の怠慢です。カレーだから大丈夫との思い込みで、常温で長時間放置したのでしょう。どんな料理でも常温で長時間放置すれば食中毒を起こす確率は何万倍にもなります。ちゃんと冷まして、早く冷蔵庫に入れましょう。

多めに作ったカレーが余ったときのアレンジメニューも併せてご紹介。

カレーを、同量のかなり濃いめの鰹出汁（本だしや合わせだしでも○）でのばし、片栗粉でトロミをつけるだけでＯＫ。うどん、そば、和風カレー丼に早変わり。白ネギの細切りや味付け海苔をトッピングすればグレードもアップ！同様に、ラーメンのスープに同量のカレーを入れるだけでカレーラーメンの出来上がり。これだけで中華料理店やうどん屋さんが出している、玉ねぎや鶏肉、豚肉をソテーして蕎麦出汁や鶏スープに入れてカレー粉を溶かし、トロミをつけただけのカレーより、数倍美味しいです！

こうしたアレンジのときにめんつゆを使うという話を聞きますが、あれは関東特有のもの。醤油の味が勝ちすぎ、出汁文化で育った関西人には向かないと思います。

またカレーにウスターソースを混ぜてトンカツソースにしたり、ポテトサラダに少し混ぜてカレー風味にしたり、スパゲティソースにも使えますよね。
さらに余ったカレーは小分けして冷凍しておきましょう。

言い忘れましたが最初にカレーを作るとき、ビーフカレーの場合は水の半分を牛乳にするとコクが出ます。ちなみにｉｔｓｕ葉のカレーはすべて牛乳です。

最後にお好みでピクルスやラッキョのみじん切りをソースに加えるとより
一層美味しくなります。また、どうしてもスパイスを入れたいなら、ガラムマサラかクミンパウダーだけ入れれば充分だと思います。

【レトルトカレーを厳選！】

200円以内で買えるレトルトの中で
デビルが選んだ3つはコチラ！

こうしたレトルトカレーもご家庭のカレーも、最後の仕上げにウスターソースを加えると美味しさがアップ！

より美味しく！ より健康に！ より美しく若く！

itsu葉　岡本 勝弘