日本のミスコンテストを代表する「ミス・ユニバース・ジャパン」。2018年に行われた兵庫大会で、当時20歳の大学生だった細田真帆さんがグランプリを獲得し、一躍脚光を浴びた。あれからおおよそ6年。現在は「トータルビューティ協会 真-SIN-」の代表として、「女性の楽しい人生を応援する」活動に取り組んでいる。大きな瞳の奥に宿した、彼女の静かな情熱に触れてみた。
物怖じしない性格は母親譲り
2018ミス・ユニバース・ジャパン兵庫グランプリに選ばれた頃の初々しい美しさは、時を経て磨かれ、落ち着いた輝きを放っていた。今はモデル、レポーター、ウォーキング講師など、いくつもの肩書きを持ち、地元の兵庫に軸足を置いて活躍している細田さん。「自分でも何が本業かわからないんです」と朗らかに話す顔が、充実した日々を物語っている。
タカラジェンヌだった母親の系譜を継ぎ、幼い頃から人前に出ることが好きで、怖いもの知らず。「それに加えて体育会系で、サッカーにクラシックバレエと、興味のあることは何でもトライしてきました」。幼稚園から大学まで一貫校に通い、中高の6年間はバレーボール部に所属。ほぼ毎日練習に励むほど熱中し、高校3年の時にはキャプテンを務めた。「親しみのあるリーダーになろうと、部員のみんなと積極的にコミュニケーションを取るうちに、人を引っ張っていくことも肌に合っているのかもと思うようになりました」。
「変われた経験」をアウトプット
高校卒業と同時にバレーボールから身を引き、新たに没頭できるものを探していた大学1年の時、趣味で通っていたウォーキング教室の講師に「ミス・ユニバースを受けてみないか」と声をかけられる。「えっ、私が?と最初は想像もできなかったのですが、直感で楽しそうと思い、とりあえずやってみようと応募しました」。ところが、大会に向けたレッスンやトレーニングは予想を上回る過酷さ。ウォーキング、筋トレ、所作指導に加え、水着審査を通過するための厳しい食事制限も課され、「楽しいどころか、めちゃくちゃしんどかった」と苦笑する。
最年少の19歳で挑んだ2017年の兵庫大会では、ファイナリストに選ばれたが結果を残せず、人生で初めて悔し涙を流した。無念を果たすべく再挑戦を決意し、薬膳食を取り入れるなど健康美をつくる努力を重ね、翌年、見事グランプリに輝いた。
ミス・ユニバース時代は奉仕活動に喜びを見いだし、一生に一度の貴重な経験から多くの学びを得たと胸を張る。「今後は私のさまざまな経験をアウトプットし、真の美について広く伝えることをライフワークにしたいと『真-SIN-』を設立しました。普通の大学生だった私がミス・ユニバースになって人生が変わったように、チャンスがあれば誰でも変われる。健康的な食事と無理のない運動が心身の美につながることを、多くの人に発信していきたいです」。
プロフィール
2018ミス・ユニバース・ジャパン兵庫グランプリ
トータルビューティ協会 真 -SIN- 代表
細田 真帆 (ほそだ まほ)さん
1998年大阪府生まれ兵庫県育ち。2018ミス・ユニバース・ジャパン日本大会出場、25ans(ハースト婦人画報)ビューティメダリスト、サンテレビジョン第51期サンテレビガールズなど、活動歴多数。2020年に「トータルビューティ協会 真 -SIN-」を設立。現在は神戸ウエディングクイーンファイナリストのウォーキング指導を担当するほか、ラジオ関西「笑福亭鉄瓶のまんてんラジオ」(毎週月曜日10:00~13:00)にレポーターとして出演中。
インフォメーション
トータルビューティ協会 真 -SIN-
細田さんが講師を務め、ミスコン対策のウォーキング・スピーチ指導、ブライダルに向けたしぐさレッスン、美姿勢づくり、体幹トレーニング、マナー講座などを実施。個性を引き出し、女性の輝きを創造する。60分のレッスンはマンツーマンかグループのいずれか。対面だけでなくオンラインでも開催している。レッスンの詳細や予約はHPへ。
取材ウラバナシ
人の視線を意識することがすっかり習慣になっているという細田さん。電車内やカフェでも緊張感を持ち、姿勢が乱れることはないのだとか。唯一のリラックスはバスタイム。「大声で歌ってストレスを発散しています(笑)」。