パートタイマーから正社員に変わっても年次有給休暇は引き継がれます！

パートタイマーから正社員に変わった時点で、すでに付与されている年次有給休暇の日数はそのまま引き継がれ、正社員としての1日の所定労働時間分の年次有給休暇が与えられます。また、その後の付与日には、パートタイマーとして採用された日から通算した勤続年数をもとに、年次有給休暇が付与されることになります。例えば、1日の所定労働時間が6時間のパートタイマーの方が、10月に1日の所定労働時間が8時間の正社員になった場合、パートタイマーのときに付与されていた年次有給休暇は10月以降も引き継がれ、10月以降に年次有給休暇を取得した場合、正社員の1日の所定労働時間である8時間分の年次有給休暇を取得することになります。また、パートタイマーのときに週の所定労働日数が4日以下であった場合でも、10月以降に付与される年次有給休暇の日数は、パートタイマーとして採用された日から通算した勤続年数をもとに、正社員としての年次有給休暇の日数（基本となる年次有給休暇の日数）が付与されることになります。（山田）

山田　真樹
社会保険労務士・行政書士

龍谷大学理工学部機械システム工学科卒
2005年　社会保険労務士登録
2006年　マサキコンサルティングオフィス設立。中小・零細企業から一部上場企業まで、これまで100社以上の企業に対し、労務管理に関するアドバイスを行う。
2016年　社会保険労務士法人SignPostを設立し、代表社員へ就任。