Q 手の甲のしみが増えてきて、人前に手を出す際とても気になります。ピコシャワーという治療を何回か受けましたが、特に変化がありませんでした。改善する方法はありますか?(35歳 女性)
A
手の甲のしみは3種類くらいに分類されます。
① 老化などによる老人性色素斑
② それが盛り上がった膨らみを呈する脂漏性角化症(シミイボ)
③ ウイルス性の扁平疣贅(イボ)
まずは色素斑がどのタイプなのかを診断し、それに合うレーザーを選択する必要があります。①であればQスイッチレーザーが効果的です。ほぼ一回の治療でシミを除去できます。ピコは照射時間が極めて短時間のためシミのメラニン色素全体に熱作用を及ぼすのが難しい場合があり、治療回数がかかってしまったり、完全にシミを除去できないことがあります。②③の場合は炭酸ガスレーザーや液体窒素で除去できます。ご自身で手のシミに触れてみて膨らみがあるか確認してみてください。わかりにくければ皮膚科か形成外科で一度診断してもらうと良いと思います。(山本可菜子院長)
山本可菜子皮フ科クリニック院長
山本可菜子(やまもとかなこ)
日本皮膚科学会正会員
日本レーザー医学会正会員認定医(Ⅰ種)
米国レーザー医学会正会員
(American Society for Laser Medicine and Surgery Inc.)
日本美容皮膚科学会正会員
日本抗加齢医学会会員
平成3年 兵庫医科大学卒業
平成3年〜 兵庫医科大学病院皮膚科・大阪済世会日生病院などに勤務し、先天性・後天性あざやしみなどのレーザー治療及び、美容皮膚科治療に携わる