動乱の幕末、討幕派を率いる長州藩の桂小五郎のもと、緋村抜刀斎こと緋村剣心は暗躍していた。標的の一人、清里明良が、最期の一太刀で緋村の左頬に一本傷を刻む。ある夜、緋村は助けた若い女に人斬りの現場を見られ、口封じのために側に置くことになる。女の名は雪代巴。その後、幕府の追手から逃れるために、緋村と巴も京の外れの農村に潜むことになる。穏やかな日々の中、初めて幸せとは何かを知ったと微笑む緋村に、巴は心を動かされていく。しかしある朝突然、巴は姿を消してしまう。緋村は巴の後を追うが、それこそが幕府の陰謀だった。緋村を待つ衝撃の結末とは？頬の十字傷に秘められた真実が今、明らかに。新しい時代のために、迷いを持ちながら人を斬り続ける剣心の葛藤が痛いほど伝わります。遂に「るろうに剣心」シリーズが完結。最後にして最高の傑作です。