やきものには、古くからさまざまな模様が描か れてきた。山野の松や竹。森を駆け巡る兎や鹿。咲きほこる梅や菊、そこに集う鶯や雀。大空をはばたく鶴や鷹、水辺に生える葦や蓮。そこに棲む鷺や鴨。水藻の間を泳ぐ魚や亀。海の中にいる海老や蛸、サメやシャチ。さらには虎や象まで、数多くの動植物が描かれている。一方、科学的な眼で動植物を観察し、デザインされた模様もある。陶芸家・富本憲吉の羊歯(しだ)模様が、その代表のひとつ。「模様より模様を造るべからず」という、新たな発想を持ち込んだ。本展では、やきものの模様に込められた願いや思い、また模様が生み出される過程を紹介。模様が持つ神秘的で奥深い世界を、「アート」と「サイエンス」の双方の眼で観察する。
開催期間 | ~2月27日(日) |
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開催時間 | 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで) |
休館日 | 月曜休館 |
料金 | 一般600円、大学生500円、高校生以下無料 |
開催場所 | 兵庫陶芸美術館 |
所在地 | 丹波篠山市今田町上立杭4 |
問い合わせ | 079-597-3961 |