先日、ストレスチェックを受けました。しばらくして高ストレス者と判断されたので産業医による面接指導を受けるよう通知が届きました。日々の業務も忙しく、自分では自覚もないので、断ってもいいでしょうか?
(明石市 Eさん 31歳)
自分自身の心身の状態には
目を向けるようにしてください!
高ストレス者への対応としては、①ストレスチェック実施者から対象者への面接に対する意向確認、②セルフケアのための資料の提供、③カウンセラー、看護師など産業保健スタッフによる相談対応、④就業上の配慮に関する面接指導、という4つの対応があります。つまり面接指導を受けることは必須ではありませんので、断ることは可能です。ただ、ストレスチェックは定められた方法により採点し、公平性のある基準によって高ストレスと判断されていますので、ご自身では気づいていないうちに高ストレス状態になっていて、気づいた時には自力ではどうしようもない状況になってしまうという可能性も考えられます。そうならないために、産業医の面談ではなくても社内に相談室がある場合にはカウンセラーに相談したり、まわりに話せそうな人がいる場合には少し話を聞いてもらったりすることも大切になってくるのではないでしょうか。また、ご自身でセルフケアができることも助けになりますので、まずは自分自身の心身の状態にいつも以上に目を向けるようぜひ心掛けてみてください。(藤森)
藤森 圭子
社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタント公認心理師・臨床心理士
神戸大学教育学部卒
2006年 社会保険労務士登録
2008年 アーク総合法務事務所に参画。アパレル会社人事部での実務経験を活かし、労働社会保険諸法令に基づく手続き業務から労務相談まで幅広く精通している。
2016年 社会保険労務士法人Sign Postに参画。
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