新型コロナウイルスの影響で、勤務時間は変わらず常勤のまま在宅ワークとなりました。最近、疲れがひどく気分も落ち込んで夜も寝られない日があります。体調が悪くなって仕事ができなくなってしまったらと考えると不安です。
(灘区 Y美さん 30歳)
就業規則の確認と心身のケアを
在宅勤務であっても、会社に出勤時と仕事をしている場所が異なるだけで、それ以外の労働条件の変更はないと思われます。今回、改めて労働条件通知書が交付されていない場合には会社にご自身の労働条件について問合せをしてみてください。
また、会社に休職の規定があり、医師が労務不能と判断すれば規定に沿って休職をし、いったん心身のケアに専念することは可能です。休職している期間について収入の不安もあると思いますが、会社の社会保険に加入していれば傷病手当金※を請求することができます。
こころのケアについては、ストレスチェックの義務化により会社の相談室でカウンセラーに相談ができたり、会社が外部委託している相談機関で相談ができるところも増えていますし、会社とは関わりなくメンタルヘルスに関する相談ができるところもあります。
まずはご自身の身体とこころのケアのための一歩をふみ出してもらえたらと思います。(藤森)
※)勤務先に雇用されている「国民健康保険」の加入者が「新型コロナウイルス感染症に感染した場合」、特例として傷病手当金が支給されるようになりました。

有富 貴弘
社会保険労務士・人事コンサルタント
神戸商科大学商経学部経済学科卒
2003年 社会保険労務士登録
2004年 アーク総合法務事務所に参画。労働紛争問(解雇等)、会社労務・助成金関連などを専門業務とし、特に人事労務管理には定評がある。
2016年 社会保険労務士法人Sign Postを設立し、代表社員へ就任。

藤森 圭子
社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタント公認心理師
神戸大学教育学部卒
2006年 社会保険労務士登録
2008年 アーク総合法務事務所に参画。アパレル会社人事部での実務経験を活かし、労働社会保険諸法令に基づく手続き業務から労務相談まで幅広く精通している。
2016年 社会保険労務士法人Sign Postに参画。
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TEL.078-391-1173(代表) E-mail:info@sr-signpost.jp
※ご相談の多い案件をこのコーナーで取り上げていきます。